レストランに野菜を使ってもらうということ

 当社のお客様は、主にフレンチレストラン・イタリアンレストランなどの西洋料理店です。
 もちろんガイドブックに星付きで紹介のある素晴らしい高級レストランもたくさんあります。ですが、それだけではありません。

 やたらと野菜の美味しい街のカフェ、朝食に洋食を選んだらハイセンスで本格的なサラダが出てくる純和風旅館、凝ったハーブがトッピングに出てきて驚きのテイクアウト・ピッツァ。

 価格帯も味も様々な、全国1000店を超えるお店で、今日も当社の野菜が使われております。

 

 13年前、当社がゼロからのスタートで最初に作り始めたのはベビーリーフでした。代表自らが本当においしいと思えるベビーリーフを作り、一店一店ご案内を差し上げ、お店でご利用いただく。ほしい野菜を聞き、試作する。ビニールハウスを増やし、また一店一店ご案内差し上げ、ご利用いただく。時に大きな失敗もしご迷惑もかけ、時にご紹介もいただきながら、一店一店。



 そうして7年が過ぎるころ、代表がプライベートで出かけた東京で、とあるイタリアンレストランにフラッと入りました。本当にただ目についたお店に入っただけでした。そこで美味しいピッツァとパスタを堪能しながら、やはりどうしても気になってしまったのがベビーリーフ。完全に職業病ですが、その店のレベルの割に、少し質が低い気がどうしてもしてしまったのです。クローズを見計らって会計時にシェフにあいさつしたい旨を伝え、失礼の無いように恐る恐るご案内を申し出ました。

「へえ。農家ね。どこから来た?」
「福井県です。突然すみません。」
「ふーん、何作ってんの?」
「ベビーリーフです。本当にすみません。」
「・・・ん?福井?・・ベビーリーフ?・・・インスフィアファームか!?」
「はい・・・えっ?」
「いや、知ってるよ知ってるよ、当然知ってるって。取りたいんだよ、けどオーナーから決裁なかなか取れないんだよ。いや、マジで知ってるって。連絡先も控えてるもん。いや、信じてよマジで、ほら、ちょっとまってよ、俺の電話、電話帳見せるからさ・・・」
「いや、わかりました、わかりましたから。ありがとうございます。福井に戻ったらサンプルお送りしようかと・・」
「いや、食べたことあるし良いのも知ってるし、サンプルはいいよ。オーナーの決裁下りたら連絡させてもらいます。ところで、これ食べてみて?・・・いや、閉店しませんよ今日は。おーい・・・」

 いつの間にか、シェフの間で口コミで広がっていることを感じました。うれしさと同時に、それまでお付き合いいただいたお店の方々に大きな感謝の念が押し寄せてきました。私たちの野菜を美味しく調理してくださって、こうして広まっている。ひとえに今までお付き合いいただいてきたお店のおかげで。その期待の応えられるよう、そして慢心しないよう、これからも努力を重ねていこう、そう心から思える瞬間でした。

 その後さらに改善を重ねながらご意見もいただき、ほかの品目も徐々に増やすことができました。今の当社があるのはすべて、お付き合いいただいてきたお店の方々とそこに食事に来てくださるゲストのおかげです。その方々の、美味しいものを出したい、食べたいという想いが、私たちの会社を作り上げてくれたのだと思っております。
 この場を借りて深謝申し上げます。

 そしてそれと同じようにきっと、本サイトZaffer.shopをこれから一緒に育てていっていただくのは、サイトをご覧いただきお買い上げいただくお客様だと思っています。私たちは食を通しお客様に笑顔になっていただけるために、ただただひたすら全力を尽くします。

 改めまして、よろしくお願いいたします。